歯が無くなった顎の骨に、人工の歯根(インプラント材)のボルトを埋め込んで、新しい土台を作り、その上に人工の歯をつけるという、新しい歯科治療方法です。インプラント材には、骨との親和性の良いチタン合金などが使われています。インプラントは第三の永久歯とも言われ、その治療法は日本でもいまやスタンダードになりつつあります。歯を失うことは単に食べ物をよく噛めなくなるだけにとどまらず、精神的なショックにもつながります。
一般の成人男性は通常80キログラム程度の力で咀嚼しますが、自分の歯を失い入れ歯になると、最大でも20キログラムの咀嚼能力に低下してしまいます。「好きなものをおいしく食べられない」、「食べ物がよく噛めない」というのは、精神的にもストレスが大きいものなのです。インプラントは、別名骨結合型人工歯根と言われ、自分のあごの骨と強く結合し、最大で120キログラム程度の力まで耐えるものです。
このインプラントの治療法は、まずチタン合金の土台を骨に埋め込み、その上に人工歯をつけます。チタン合金は比重が軽く、耐食性が高いため、より骨に近い金属と言われています。従来は入れ歯にしたり固定性のブリッジにすることが多かったのですが、歯や歯肉の病気が発生することがありました。入れ歯はがたついたり、外れたり食べ物がおいしくいただけないなどの問題がありますし、ブリッジは名前の通り失った歯の両側の歯を削ることになり、患者さんの負担ばかりでなく両側の歯自体の健康にも望ましいものではありません。
インプラントは顎骨に依存した疑似歯なので他の歯や歯肉に悪影響を及ぼすことがありません。失われた歯をもう一度手に入れるこの方法は、日本でもスタンダードになったとはいうものの、まだまだ専門医療機関は少ないと言わざるをえません。
失った歯を再建したい、入れ歯は嫌と悩んでいる方は多いと思いますが、このインプラントを選択肢の一つとして考えられてはいかがでしょうか?
当医院では、カウンセリングから手術まで全面的に患者様の歯をサポートしていきます。